④「紙」と「動画」のメリットを掛け合わせ広告効果を最大化する-マーケティングシリーズ4

「紙」と「動画」の違い

これまで紙媒体とWebのそれぞれのメリット・デメリットをお伝えしてきましたが、主な違いは以下の4つが挙げられます。

  1. 効果測定
  2. 信頼性
  3. 保存性・記憶への残りやすさ
  4. 手軽さ
案内犬ちろ

それぞれ順に解説していきます。わん。

効果測定

紙媒体に比べ、動画はどのくらい再生されているのか、どのようなターゲットに対して動画が再生されたのか
どのような評価があるのか、といったデータが自動的に数値化されるので、効果があるのかどうか容易に測定することができます。
動画マーケティングが急激に成長している要因は、この効果測定にあるとも言えます。
紙媒体による効果測定はできなくもありませんが、Web媒体である動画に比べると難しいのが実情です。
とはいえ、紙媒体には不特定多数の人に届けられるものもあれば、自社でターゲットを絞って配布するものなど様々な特性の媒体があります。情報の鮮度や広告物に記載したい情報量など、商品・サービスの特性やターゲットは誰なのかを考慮して広告媒体を選ぶことで高い費用対効果が期待できる広告手法と言えます。

信頼性

ネットだ、スマホだ、SNSだ、ということで、誰でも手軽に情報発信することができるようになりました。
SNSのユーザー数は全世界で42億人を突破しました。
国内におけるSNSの利用者数は7,975万人となり、2022年末には8,241万人へ拡大する見込みです。
とりわけ世界で最も人気の動画配信プラットフォームYoutubeでは、いまや全世界の20億人以上のユーザーがYouTubeを利用しています。
もはや人々のコミュニケーションツールとして欠かせなくなっているソーシャルメディアですが、それと同時にどれだけSNSでお客さんにとっていいことを情報発信してみても、どれだけ気合の入った動画をYoutubeに投稿してみてもお客さんがあなたを見つけてくれなければ意味がない、という現実にも気づき始めていると思います。
同業他社の投稿や、同じようなワードで動画を検索すれば、似たような内容の動画がたくさん出てくることでしょう。また、インターネットでは誰でも気軽に情報発信することができますが、その一方で誤情報やデマもたくさん流れています。
そのため、Web媒体における信頼性は、紙媒体より低いと言わざるを得ません。紙媒体は、簡単に修正できないからこそ発信する内容を精査し、正しい情報を届けることが重要な媒体のため信頼性が高いイメージにつながっているのでしょう。

保存性・記憶への残りやすさ

SNS上には無数の投稿が存在している上、情報が流れるスピードも早いので、古い情報はすぐ埋もれてしまいます。
そのため、動画を広告として利用するなら、質の高いコンテンツを頻繁に提供する必要があるのです。
またYoutubeにおける投稿動画であれば、お気に入りの動画を登録しておくことは可能ですが、広告やSNSの投稿においてはどうでしょう。
一度流れてきた広告の動画を、もう一度見たいと思っても難しいことが多いのではないでしょうか。また保存をしておくことも厳しいです。さらに動画を再生しても、興味を惹かれない内容であれば、すぐに閉じられてしまいますよね。動画は、紙媒体とは違い手元に“モノ”として存在しているわけではないので、欲しい情報がなかったり興味が惹かれない場合すぐに離脱されるという傾向があります。

一方、紙媒体は、紙媒体は印刷物が手元に届けられるため、一時的に保管し必要なときに見ることができる保存性の高さがメリットです。繰り返し見ることができるため、記憶に残りやすく高い広告効果が期待できます。また、紙媒体は実物として印刷物を触れることができるため触覚を刺激した広告物をデザインすることができます。出力用紙や装丁などをこだわることで高級感やプレミア感を演出することも可能です。オンライン広告よりも手が込んでいると感じる消費者が多く、作りこまれた紙媒体を配布することでより記憶に残りやすくなります。
紙媒体には限られた紙面に情報を適切に配置する工夫が、動画では離脱されないように見てもらう工夫が必要です。

手軽さ

インターネットやスマホが生活インフラとして無くてはならない存在となり、いつでもどこでも誰でも手軽にSNSで動画を閲覧することができます。文字や写真を手にとって読まなければならない印刷物より、再生ボタンをクリックするだけの動画は圧倒的に分かりやすくストレスも軽減されます。気に入った動画は簡単に共有することができ、情報発信や拡散が簡単に無料で行うことができます。
SNSで大きな影響力をもつ「インフルエンサー」にブランドの製品やサービスを紹介してもらい、消費者の態度変容や行動変容を促すこともできます。人気のユーチューバーやインスタグラマーに自社製品やサービスの紹介してもらうことで、認知拡大や購買につなげる手法として大きく注目されています。
また、短時間で情報をわかりやすく伝えられるという点では、Web媒体である動画の気軽さ・身近さに叶うものはないのではないでしょうか。たくさんの情報をスマホひとつ、パソコン1台あれば動画として閲覧できるメリットは他に変えられません。

「紙」と「動画」の違いを表にまとめました

スクロールできます
印刷物(紙媒体)
「紙」マーケティング
動画(Web媒体)
「動画」マーケティング
①効果測定
不特定多数向けのものは難しい

データで測定が可能
②信頼性
何度も精査され発信

似たような動画や誤情報やデマも多い
③保存性・記憶への残りやすさ
実物として手元に残る

情報の流れるスピードが速い
④手軽さ
印刷〜手元に届くまで多くの工程がある

気軽に情報のシェアができる

ここまで紙媒体とWeb媒体である動画のメリット・デメリット、そして違いをお話しましたが、紙媒体と動画はどのように使い分ければよいのでしょうか。
それは、当たり前ですが「ターゲットや目的によって使い分ける」ということです。
紙媒体が有効なのに動画を使ったり、動画が有効なのに紙媒体を使うなどのミスマッチが起こると広告の成果が出にくくなります。

案内犬ちろ

対象に合ったマーケティングの手法をとりたいですね、そういった意味では発信する媒体が多様化したことはメリットだらけかもしれません。

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