②「紙」マーケティングのメリット・デメリット-マーケティングシリーズ2
「紙」のマーケティングのメリット・デメリット
印刷物であるチラシやパンフレット、DM、カタログなどを使用する販促活動を「紙マーケティング」Web媒体である「動画」を使用する販促活動を「動画マーケティング」として、 それぞれの違いやメリット・デメリットについて解説していきます。ここでは「紙」のマーケティングのメリット・デメリットについて解説していきます。
案内犬ちろ
デジタル化・ペーパーレス化とは言え、紙にはいいところがたくさんあります。Web媒体のマーケティングの比較を通して効果的に使い分ける方法を見つけていきたいですね。
「紙」マーケティングのメリット
- 信頼を得られやすい
なんとなく紙媒体の情報のほうが信頼ができる、というイメージをお持ちの方は多いのではないでしょうか。紙媒体は、“簡単に修正できない”からこそ発信する内容を精査し、正しい情報を届けることが重要な媒体のため信頼性が高いイメージにつながっているのでしょう。そのため、新聞や雑誌にサービスや商品の広告を掲載した場合、そのサービスや商品の信頼性も高まり購入や導入を後押ししてくれる効果も見込めます。 - モノとして手元に残る 保管性・再読性が高い
ご自宅に届くクーポン付きのチラシや、気になった雑誌を保管しておくことはありませんか?特典があるDMやチラシは「今すぐ購入」でなくても後から購入するパターンや、保管していたものを見つけ再認知してくれることが多くあり、Webにおける保管(スクリーンショットやブックマーク登録など)よりも優位な点があります。Web上で一度見ただけの広告を時間を空けてもう一度見ようとするのは難しくなります。 - 一覧性がある(視認性が高い) 記憶に残りやすい
記事を読むとき、PCやスマホだとスクロールが必要な場合がほとんどで、一度に情報を読み取ることができません。しかし紙媒体であれば、手に取り一度で情報を読み取ることができるので、一覧性は紙媒体に軍配が上がります。 - 紙ならではの表現ができる 手触りにも訴えかけられる
紙の厚さや素材・加工などによって、与える印象を変えることができるのも紙媒体の大きなメリットです。
例えば ・和菓子店のチラシには和紙を使うなどでインパクトを残す ・富裕層へのDMに厚紙や箔加工で特別感を演出するetc. このように工夫1つで興味を惹いたり、印象に残すことができます。カフェやアパレルショップのおしゃれなショップカードや紙袋、お菓子の包装など、デザインや手触りがいいものはなんとなく保管していたりしませんか?手触りに訴えかけられるのは「紙」ならではの表現です。 - Webが不得意なターゲットに親和性が高い
例えば、パソコンやスマートフォンでインターネットを利用することに慣れていなかったり、不得意なシニア世代の方には直接手元に届けることができる紙媒体が効果的です。
「紙」マーケティングのデメリット
- モノを制作するコストや時間が必要
紙媒体でコンテンツを作る場合は、印刷や製本などの工程が存在するので、これらの“モノを作る費用”が必要になります。紙に出力・加工をする必要があるため、情報の即時性が低いと言われることもありますが、昨今では印刷技術の進歩、印刷工程の変化などから即時的な印刷・加工サービスも増えてきています。オンデマンド印刷など印刷技術や流通の進化により、印刷物をスピーディーに届けることもできるようになってきています。 - 効果がわかりにくい
紙媒体に比べ、動画はどのくらい再生されているのか、どのようなターゲットに対して動画が再生されたのか、どのような評価があるのか、といったデータが自動的に数値化されるので、効果があるのかどうか容易に測定することができます。動画マーケティングが急激に成長している要因は、この効果測定にあるとも言えます。紙媒体では、誰がどのくらい広告を見てくれたのか、効果を検証することが動画に比べると難しくなります。 - 修正のハードルの高さ
紙媒体は、一度発信してしまうと容易には修正ができません。修正したい場合は再度印刷し再配布する必要があるため、コストや時間が発生してしまいます。しかし、簡単に修正ができないということは、逆に情報の信頼性の高さの裏付けにもつながっています。 - 情報のわかりやすさ
紙媒体は、紙面の大きさという掲載できる情報の上限があります。また、文字や写真を用いて内容を表現しなければなりません。紙媒体の場合は「どんな情報」を「どれくらい」掲載するかという、情報の取捨選択と編集がいっそう重要となってきます。 - チラシやパンフレット、紙媒体は時代遅れ?
ビジネスと環境保全の2つの観点から、ペーパーレス化が政府により推進されています。時代の流れもあり、昨今では印刷物を極力なくそうという企業も増えています。しかし、ペーパーレスはオフィスからすべての紙や資料を取り除くことではありません。紙で残すべき書類は残しつつ、電子化することで運用や管理が効率化する書類を見極め、紙とデータの書類を並立させることが大切です。
「紙」マーケティングのメリット・デメリット一覧
メリット | デメリット |
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信頼を得られやすい モノとして手元に残る 保管性・再読性が高い 一覧性がある(視認性が高い) 記憶に残りやすい 紙ならではの表現 手触りにも訴えかけられる Webが不得意なターゲットに親和性が高い | モノを制作するコストや時間が必要 効果がわかりにくい 修正のハードルの高さ 情報のわかりやすさ チラシやパンフレット、紙媒体は時代遅れ? |
続いて「動画」マーケティングのメリット・デメリットを見てみましょう